「仕事をするなら、生産性を高めないといけない」

 

という話はあなたも聞いたことがあると思いますし、このような指示を社員にしたことがあるかもしれません。

 

確かに、生産性を高めて仕事をするというのはとても大事です。僕自身もこのことはいつも肝に銘じて行動していますし、社員の生産性を高めるために、市街地の事務所を解約してアドレスフリーにしたこともあります。

 

これはIT会社だからできた施策でしょうが、あなたの会社でも生産性を高めるために何かしらの取り組みはしたことがあるでしょう。

 

Contents

自分の時給を計算したことがありますか?

 

ビジネス書を読む習慣になる社長であれば、「自分の時給を計算しよう」という言葉を何度か見たことがあると思います。

 

欲しいと思う年収を働く時間で割ることで「一時間あたり、これくらいの金額を稼がないとダメだ」というのがわかる、あれです。

 

この計算式で基準となる「働く時間」にはいろいろありますが、多くの人は実働時間で計算しているのではないでしょうか。

 

アメリカのビジネス書なんかだと「フォーチュン500(フォーチュン誌による米国の優良企業トップ500)のCEOを調査したら、彼らの1日の生産的な時間はたった「38分」だったから、これを基準に計算しろ!

 

みたいなことも書いてあって「いやいや…嘘でしょ?」と思いますが(笑)、だけど、この「自分の時給を把握する」という考え方そのものには僕は大賛成です。

 

あなたが稼ぐべき時給は、思ったより高い

 

実際に計算してみると分かりますが、欲しい年収を働く時間で割ると、稼ぐべき時給は思ったより高くなる方がほとんどです。

起業したばかりの頃に僕が計算した時は一時間あたり「34,090円」とでてましたし、今はもっと高い金額が出ています。

(現実ではなく、あくまで“欲しい年収”の話です。)

まあほとんどの方が、現実的とは思えない、途方もない数字が出て困惑するでしょう。

 

普通に考えて無理だと思うことをやり遂げる方法

 

時給を計算して途方もない数字が出ると「無理じゃないか?」という気持ちになるものですが、実際にそれを達成している経営者が数多くいるのもまた事実です。

ということは、彼らは普通の人がやらないような何かを実践している…と考えられます。

もちろん、間違っても「勉強して大量の知識を手に入れる」ということではありません。新しい情報がどんどん出てくる現代では、いくら勉強したって全てを知ることなんか不可能でしょう。

これは今回のお話の肝になる部分ですが、僕がメンターに教えてもらった「生産性を一気に高める方法」としては、次の2つがあります。

 

1.自動化づくり

2.アウトソーシング

 

この2つです。

まず1つ目の自動化ですが、これはマーケティング活動がメインになります。

よく「マーケティングさえ実行すれば、収入が上がる」といいますが、マーケティングをすれば顧客が集まるのですから、この言葉は間違いなく正解です。

逆に言えば、どれだけ良い商品を扱っていたとしても、マーケティングがダメダメであれば、大きな収入を得ることはできないでしょう。

マーケティングの方法は山ほどあるのでここでは話しませんが、大事なのは「自分の会社に合うマーケティング手法を“自動化する”」ということです。

例えば「お礼ハガキを送る」という作業一つをとっても「顧客と会ったらその日のうちに必ず書く。雛形は五つのうちどれかから選ぶ」と決めている会社と、何の仕組みもない会社とでは雲泥の差がでるのは当然です。

社長や役員クラスが自分で書く会社と、社員の中から担当者を決めて書いてもらっている会社とでも、100回も繰り返せば大きな差となるでしょう。

(ちなみに、WEB技能社はハガキや手紙を他人に書かせるのはご法度です)

このようにうまく自動化の仕組みを作れば、あなたのビジネスをあなた一人の人力ではなく、2倍、3倍、、、、10倍、100倍に伸ばしていくことも可能です。

 

意外に苦手な人が多いのがアウトソーシング

 

コンサルをしているとよく感じるのですが、客観的に見て能力が高い社長ほど、業務の多くをご自身で処理されている傾向があります。

「社員に任せるより自分がやった方が早い」という場合や、小さな会社だと、社長も業務に携わらないと現場が回らないということもあるでしょう。

だけど、社長の本来の仕事は会社を儲けさせることですから、その社長が毎日1時間も経理の作業をしていてはもったいない。きつい言い方をすると、会社にとって損失だとも言えます。

先ほど述べたように、社長の時給は数万円となるのが普通です。だからもし、本来の社長の仕事ではないことをあなたがしているのなら、その業務は外注に任せてはいかがでしょうか。

僕のメンターは「自分の時給以下の作業は絶対にやらない」が口癖で、実際に洗車はもちろん、家事や買い物まで全てを外部の業者に頼む人でした。本当かどうかはわかりませんが、奥さんの実家にすら行かないと話していたくらいです(笑)。

でもその結果「納税額ランキングがあったら、県内上位に載る」とまで言われるくらいの収入があったわけですから、やはり自分の時給を基準行動するのは正解だと言えます。

 

生産性を高めたいなら、時給を基準に行動しよう

 

普段の業務に忙殺されていると見過ごしがちですが、自分の時給を基準にして行動をするかしないかで、それは近い将来必ず収入の違いとなって自分に返ってきます。

プライベートの洗車やかじもそうですが、経理や配送の業務なども、一度アウトソーシングできるかどうか見直してみてはいかがでしょうか。

外注費はかかったとしても、あなたの生産性が高まることで、最終的に口座に残る数字は大きくなると思いますよ。