今回も、質問への回答シリーズ。
「ホームページの直帰率が高くて困っている」という質問なのですが、これは直接サポートのみならず、ウェブ関連で問い合わせを受けたときにもよく質問されます。
大企業の中には「直帰率を下げないと評価が落ちるんです!」と焦っている社員もちらほら。
せっかく見に来てくれた人が、すぐに帰っていくのがみなさん堪えているようです。
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直帰率が低ければいいってもんじゃない
直帰率は「ユーザーが閲覧を始めたページから、他のページに移動することなくサイトを離脱したセッション(訪問)の割合」と定義されています。
つまり、直帰率が高いホームページ=最初に閲覧したページしか見てもらえていない、ということです。
新築やリフォームの場合、お客は「この会社は信頼できるのかな?」と気になってHPを見るケースが多いです。
ですから直帰率は気になる指標ですし、一般的な目安は40%と言われるため、ここを目指して取り組んでいる会社も多くあります。
でも、僕の経験上、サイトの構成によって直帰率は大きく変わります。なので、この数字は気にしないほうが担当者は幸せになるでしょう(笑)。
直帰率が高い方が良いケースがある
ですが、たまに直帰率が高い方が良いケースもあります。
以下の2つのケースです。
①最初に閲覧したページで、ユーザーが満足している
会社によっては、最初に閲覧するページにコンテンツがぎっしり詰まっていて、閲覧した人がそれで満足する構成が出来上がっているケースがあります。
とくに社長が話している動画などが入っているホームページでは、このケースに該当することが多いです。
そして、たいてい、このケースではページの滞在率が高めになります。
たった1ページで満足してもらっているのですから、ある意味素晴らしいHPと言えますね。
②訴求力のあるページにアクセスしている
ランディングページ(LP)など、問い合わせの獲得を狙うページからの直帰率が高いのは当たり前です。
むしろ、LPやHP内で最も訴求力のあるページから他のページに回遊しているなら、それはページ本来の機能を果たしていないということになります。
多くの場合コピーライティングに原因があって直帰率が高くなるのですが、とりわけ、安く作ったLPでこのケースが散見されます。
この2つに当てはまらないなら導線かコンテンツが怪しい
上記2つのケースに当てはまらないにも関わらず、直帰率が高い。
だとしたら、サイトの導線か、コンテンツが面白くない(読む気がおきない)ことを疑うと改善に繋がりやすいです。
一発で改善に至るもので多いのは、ユーザーが無視できない文章の後に「詳しくはこちらから>」と繋げるもの。
これだけで、直帰率が大幅に下ることがよくあります。
ホームページの目的は、問い合わせを獲得することです。
そのために直帰率の高さが問題となっているのであれば、参考にしてみてください。