※この記事は上級者向けです。

インターネットから大量にお客を集めている会社であれば、中古ドメインを数多く取得していても不思議ではありません。

でも、増えれば増えるほど管理が大変になるドメインを、どのように管理しているのかは意外に知られていないのではないでしょうか。

細かい作業が得意な人はExcelで管理することも可能なのでしょうが、私の様な関数を覚えるのにも一苦労するような人間だと「もっと楽に管理できるツールを誰か作ってくれればいいのに…」なんて気持ちを抱くこともあります。

今回はそんな「ドメインを上手に管理する方法」について、掘り下げてみていきましょう。

 

Contents

プロは大量の中古ドメインをどのように管理しているのか

 

多くのドメインを抱えている人が必ず気になるのが「更新にかかる費用」と「更新月」でしょう。おそらくこの2つが、最も厳重に管理したいポイントになるのではないかと思います。

ちなみに怠惰な性格の僕は、ついうっかり不要なドメインが自動更新されていて「こんちくしょう!」と思ったことも数知れずあります(笑)。

逆についうっかり更新を忘れたりすると、期限切れになってしまって役に立たない状態になってしまうこともあるんですよね。

ちなみに、仮に期限切れ状態のまま放置しておくと.comドメインの場合は41日、.jpドメインの場合は19日で復旧することが不可能になってしまいます。(復旧できても費用がかかる場合あり)

 

管理するなら細かい情報を把握できるものがよい

 

それでは多くの中古ドメインを大量に取得する人たちは、更新忘れを防ぐためにドメインをどのように管理しているのでしょうか。

その管理方法を探るために調べてみたところ「Excelで管理する人」と「何かしらのツールを使って管理する人」の2つの方法を選択している人が多いということが判明しました。

個人的な結論をいえば、使う人が確実に、楽にドメインを管理できるのであればどちらの方法を使っても問題ないと思います。

とはいえどちらが便利なのかは僕も知っておきたかったので、実際に両方のツールを活用してみて、その有用性を探ってみることにしました。

 

まず、僕がドメインを管理する上で「このような管理がしたい」と考えたポイントは以下の通りです。

 

1,期限や更新費用をわかりやすく知ることができる

 

ドメインを管理する時に最も知りたいのは「更新月」と「年間にかかる総費用」の2つなので、ここは譲れません。

 

2,トップレベルドメインやDNS・IPアドレスも把握しておきたい

 

ドメインについての情報が多いに越したことはないので、これらもしっかりと記載しておきます。

 

3, 期限切れになる前に通知してくれる仕組みが欲しい

 

怠惰な性格の私としては、ドメインの期限が切れそうになったら通知してくれるような仕組みがあると非常に助かると考えました。

 

実際にドメイン管理表をExcelで作ってみたら…

 

まずはExcelです。 サンプルの表にはなりますが、実際に私は以下の様なものを作ってみました。

中古ドメインを効率よく管理する方法

この表であれば、私が知りたい情報は一通り網羅しています。

「更新月」に関しては「取得日」が分かれば「MONTH」関数で割り出せますし、 「COUNTIFS」「SUMIFS」関数を使えばドメインの維持費を計算することも可能です。

ドメインが増えるたびにこの表に記入していくようになるのですが、関数を使えば思ったほど煩わしさはないな…と言うのが正直な感想でした。

(関数が苦手な私にとっては、設定するまでの苦労はありましましたが)

 

Excelでのドメイン管理には一つだけ欠点がある

 

そんなに面倒でもないExcelでのドメイン管理ですが、一つだけ残念だった点があります。

それは「ドメインの期限切れが近くなっても通知してくれない」ということです。当たり前だし仕方がない話ではあるのですが、これに関しては日々のタスクに放り込むなどして、定期的にExcelを開く習慣をつけるしかないな…と思いました。

 

ドメイン管理ツールが思ったより便利だった

 

次はドメイン管理ツールです。

これについては海外の「DomainMod」という海外のドメイン管理ツールを見つけ、デモを申し込んで使ってみました。実際の管理画面は以下の通りです。

DomainModの管理画面

少し見にくいですが、 この管理ツールを使えば、先ほどのExcelと同じ項目を全て管理することが可能でした。

さらにSSL証明書を管理できたり、バルクの機能を使ってまとめて登録することも可能なうえスマホで操作できるので、どこにいてもドメインの管理をすることができるのも便利でした。

そして何よりも嬉しかったのは、ドメインの更新期限が近づいたらお知らせしてくれる機能があることです!この機能は怠惰な性格の私にとって、とても有り難い機能となりました。

ドメインについてのレポートも自動で生成してくれるので、大量のドメインを保有している人にとっては便利なツールになるんじゃないかな、と思います。

 

DomainModは大量のドメインを保有する方におすすめ

 

Excelとドメイン管理ツールの両方を使ってみた感想としては、10個以上のドメインを保有しているのであれば、バルクなどの機能が充実しているドメイン管理ツールの方が、より恩恵を受けることができるという印象でした。

ただ一点不便なところもあって、レジストラ単位の管理では中古ドメイン販売屋さんのようにULTRAドメインやValueドメインを通して買うサイトだと「どこで、いくらで買ったドメインなのか」が分からなくなってしまいます。

ですから欲を言えばレジストラ単位の管理ではなく「中古ドメイン販売屋さんで買った」といった具合に販売サイト単位で確認できれば最高だったのですが、まあ日本の管理ツールではないですし良しとしましょう。(生意気)

冒頭でも述べましたが、中古ドメインは大量に取得すればするほど、その管理が大変になっていきます。DomainModはそんなあなたの味方になってくれますから、ドメインの管理に困っていたらぜひ活用してみてくださいね。

 

P.S

僕のところに入ってきている情報では、2017年の12月に日本国内のある会社がドメイン監理ツールを無料で配布するそうです。

DomainModより使いやすいとのことなので、これは楽しみですね(^^)