経済誌や建築関連の業界紙を読んでいると、空き家を買い取った後にリフォームして売りに出し、利益を上げている会社が紹介されているのをよく目にします。

ここ2年くらいで急激に増えてきた気がしますが、いろいろ調べてみると、やはり多くの会社が儲かっているご様子。

なかには不動産会社の社長が、予算数万円で100均やホームセンターで材料を買い集め、自らプチリフォームを行った物件を貸し出している…なんて、びっくりするような事例もありました。

先日もうちのお客さまではないのですが、「空き家ビジネスに参入して成功した」という社長さんからお話を聞かせてもらい、その成功っぷりに驚かされてきたばかりです。

 

なぜ空き家ビジネスの成功事例が多いのか?

 

空き家ビジネスで成功する会社が多い理由の1つには、全国的な少子高齢化により、空き家が増えていることにあります。

それに加えて、最近は若者を中心に贅沢な暮らしをしたいという風潮もなくなってきており、「古くてもいいから、広い家に安く住みたい」という人が一定数おり、またその数も増えてきているそうです。

仕入れる商品となる空き家はどんどん増え続け、空き家をリフォームした家を必要とする人も増えていく…。

そんな需要と供給がマッチしている市場は、今がまさに成長期。成功しやすい条件が揃っているので、おそらく地域によっては、参入してみたら放っておいても利益が増えた!なんてウハウハ状態の会社もあるでしょう。

補助金をだしている自治体もありますから、今後しばらくは、参入する会社も増えていくでしょうね。

 

空き家ビジネスに参入すべきか否か

 

空き家ビジネスへの参入を検討している会社は、世の中にごまんとあるでしょう。そして、参入することで美味しい思いをする会社も多くでてくるはずです。

僕も、もし誰かに「空き家ビジネスに参入したほうがいいと思いますか?」と聞かれれば、「他に参入している会社がいなければ、目先の利益は見込める可能性が高いですよ」と答えると思います。

(市場やライバルについて調べないと何とも言えないので、鵜呑みにはしないでください)

 

それも全て「目先の利益に限れば」の話

 

市場が成熟するまでは、地域で自分の会社しか空き家ビジネスをしていなければ、「空き家のリフォームの事例が豊富な会社です!」と打ち出すだけでお客は集まるでしょう。

さらに、空き家に特化しているだけでも明確なUSPとなるので、お客にとっても「空き家のリフォームと言えば○○(会社名)」と分かりやすく理解することができ、口コミによる紹介数の増加も期待できます。

だけどライバルとなる会社が参入してくれば、その時点で競争が始まるのは必至。さらに、いずれ市場が成熟期から衰退期に入れば、お客に選ばれるポイントを持っていない会社は淘汰されるようになります。

そうなると、けっきょく長く儲け続けられるのは、他社に勝てるだけの差別化のポイントを持っている会社のみ。

その頃には、けっきょく今のビジネスと対して変わらない状況になるわけです。

 

ライバルに真似をされたときのことも考えよう

 

今回は空き家ビジネスを例にとりましたが、どんなビジネスでも「新しい情報」は受けがよく、そこに飛びつく人は多いものです。

僕も情報も仕入れるためによく東京に行ってますが、まさに新しい情報に飛びついて、飛んで行っている状態とも言えます(笑)。

やっぱり新しい戦術は上手く取り入れれば効果的な場合も多いです。それに、ものによってはすぐに利益に繋がることもあります。

ですが、それが良い戦術であればあるほど、いずれ多くのライバルが真似して導入してくることは避けられません。

その時に「どうしよう…もっと新しい情報を探さなければ!」となっていては、いつまでたっても堂々巡りのままです。

 

ですから、新しい戦術を取り入れるときには「ライバルが真似してきたら、次はこうしよう」「ライバルに真似されないように、戦略までは分からないようにしよう」と、長期的な視野で考えておく必要があります。

どこの地域でも、地域No.1になるレベルの会社は、しっかりとした戦略をもとに経営をしているものです。

あなたの会社の強みと言えるポイントがあるのであれば、

・他社に真似をされないための工夫

・真似をされた後の戦略

これらを考えてみてはいかがでしょうか。あなたの会社の、大事な資産を守ることに繋がると思います。