今の時代、ある程度実力のある工務店やリフォーム会社であれば、ウェブ集客にも取り組んでいるのが当たり前です。
ところが残念なことに、今でも知識がないためにHP制作会社やSEO会社に言われるがまま、間違った対策を行っている会社が数多くあります。
以前に「サイトの上位表示対策でよくある間違い」という記事で基本的なSEO対策の間違いについてご紹介しましたが、こんなのは序の口。
それほど、僕らからすれば「もったいないなぁ」とう対策を行っている会社が多いのですが、多くの社長にとってウェブは未知の世界ですから、この現状はある意味仕方のないことなのかもしれません。
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住宅やリフォームは単価が高いとは言え…
SEO対策と同じく集客のために取り組む会社が多いのが、リスティングやディスプレイ広告です。
新築・リフォーム業界は他業界に比べると商品単価が高いですから、「出せば元が取れる」ということでザルな運営方法のまま出稿し続けている会社もよく見かけます。
もちろん、運営がザルでも利益が出ているなら掲載を続けるべきです。
弊社が関わる案件は絶対にザルNGですが(笑)、ウェブ広告は代理店任せにしろ、自社で行うにしろパフォーマンスを高めるには一定の知識と経験が必要になります。
だけど難しいことては抜きにして、損得を見極めるだけならとっても簡単。
なので興味があるなら、多少ザルでもスピード感をもって動いてしまったほうが良い結果に繋がることも多いです。
と言っても、ちょっとした工夫で反応が上がるならそれに越したことはないはず。そこで今回は、たった1つ変更するだけで、平均で反応が5倍になった方法をご紹介します。
HPをそのまま掲載する代わりに…
ウェブ広告でよく見るものの1つに「クリックすると会社のHPが表示される広告」があります。
これは「自社のHPを一番上に表示できるから」という理由で実行しているケースが多く、このやり方に頼って利益をだしている会社もあるでしょう。
ですが、もしこの方法を選択するなら、もっと効率の良い方法があります。
LP(ランディングページ)を活用しよう
その方法とは「HPをそのまま掲載する代わりに、ランディングページ(以下LP)を作成して広告に出す」というやり方です。
たったこれだけですが、HPを掲載した場合と比較すると、なんと平均して反応が5倍以上になることが分かっています。
ちなみにLPとは、簡単に言うと「問合せや申込みなどのアクションを起こすか、ページを閉じるか2社択一のページ」のことです。
あなたも1ページのビロ~ンと長いウェブページを読んだことがあるかと思いますが、あれのことですね。
5倍以上というのは全業種でテストした結果ですが、僕の経験上、新築やリフォーム業界においてもLPがHPよりも悪い数値を出したことは一度もありません。
ですから、かなりの確率で高い効果を得ることができます。
LPを使う場合はコレ1つだけ注意
HPを掲載するのと比べて高い反応が期待できるLPですが、1つだけ注意点があります。
それは「コピー(文章)が下手だと反応が上がらない」ということです。
こう書くと「俺は文章が得意だから大丈夫!」という昔の僕のような人が必ず現れるのですが(笑)、ここで言う文章とは小説のような文章力ではなく、商品を売るための文章のこと。
テレビの通販番組の構成や言い回しが似たり寄ったりになるのと同じで、LPを書くのも上手くいく法則のようなものがあります。当然、勉強したことがなければ絶対に上手に書けません。
ちなみに内容にもよりますが、この文章をプロに依頼すると50万~90万くらいが相場です。
この相場を聞いて「高い!だったら自分で書く!!」となってしまう方も多いのですが、これは「お金がもったいない!」と自分でリフォーム工事を手がけるのと同じようなもの。
僕も素人時代に痛感しましたが、これをやると、ほぼ確実に悲惨な結果が待っています。
もちはもち屋で、よほど下手な人に頼まない限り、1年後にはプロに依頼したLPのほうが多くの利益をもたらしてくれます。
なので、もしLPを使うなら、必ずプロに依頼するか添削を受けるようにしてください。
ウェブ広告は出すだけなら簡単
ウェブ広告は複雑なイメージがありますが、実は出稿するだけなら小学生でも1日でできるくらい簡単です。
あなたもGoogleやYahooの広告を管理する画面を触ってみると「こんなに簡単だったのか!」と拍子抜けすることでしょう。
ところが、「費用対効果の高い広告運用」を実現しようと思うと、そのハードルはめちゃくちゃ高くなります。
これこそが「とりあえず出しておこう」と運用を始めて、そのままザルな管理を続ける会社が多い理由なのですが、とは言え、一番大事なのはやっぱり利益。
運営方法がザルだろうとなんだろうと、HPからLPに変えるだけで5倍と言わずとも3倍、いや2倍でもCVが増えるのであれば、今の広告を見直してみる価値は十分にあります。
もし、あなたの会社でウェブ広告の効果が思ったほど出ていないなら、この機会に一度見直してみてはいかがでしょうか。