今回から2回にわたり、アンケートをビジネスに活用する方法をお伝えしたいと思います。
1回め(今回)は広告費をかけるべき媒体を見つける方法、2回め(次回)はアンケートを広告に反映して活用する方法です。
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アンケートを“とりあえず”で取っている会社が多い
工務店やリフォームであれば、大半の会社が来店時や工事後にアンケートをとっています。
ですが、それがビジネスに活用されているかと言えば「クレームや良い意見があれば、取り入れようかな」くらいの会社が多い印象です。
そして、アンケートの項目の中でとくに見過ごされがちなのが、このような項目。
「会社を知ったきっかけ」を把握するための項目ですが、あなたは、この項目をどのように活用しているでしょうか。
お金をかけるべき集客ルートがわかる
ありきたりな答えを言えば、この項目を見れば「どの媒体にお金をかけるべきか」がわかります。
2019年末に、僕は【2020年の主流に?】工務店やリフォーム会社の集客方法という記事で「様々な媒体を網羅した露出をする必要がある」とお伝えしました。
この方法が有効なのはほぼ間違いないのですが、社員5人以下の小さな会社がこれに取り組むのは、まだまだ難しいのが現実です。
そんな時に「ピンポイントで有効な媒体」を知るのに使えるのが、この項目。
たとえば“新聞折込広告”に一番多くチェックが入っているのであれば、新聞の訴求力が高い証です。
となると、何か新しいプロモーションをするときには、新聞折込を使ってテストをすれば結果が出やすいことがわかります。
お金をかけていない媒体に☑が入っていれば要注意
とは言え、新聞折込などは会社として予算を投じて広告を出しています。
となると、アンケートにチェックを入れる人が多いのは当たり前…と考えがちですが、実がこの考えが、アンケートを有効活用できない原因となるケースも多いです。
例えば、先程のアンケートでは
・ソーシャルメディア
・インターネット検索
これらについては、お金をかけていないにも関わらず☑が入っている会社が多い傾向があります。
ということは、新聞折込にだけ広告費を払っているのであれば、Facebookやインスタグラム、あるいはGoogleなどに広告を出せば、多くのお客にリーチできる可能性が高いということです。
他にも「店舗を見て」とか「のぼり」と書く人が多ければ、看板などにお金を出すと認知度アップ以上の効果を生む可能性もあるでしょう。
アンケートは金のたまごを生む可能性が大きい
以前に「ペルソナ設定が大金を生む?」という記事で、会社の利益は20%の顧客がもたらしている…という話をしました。
顧客をランク分けすることで利益が伸びる…という内容でしたが、これと同じく、アンケートを使ってお客の傾向をしっかりと把握できれば、その後にターゲットに対してドンピシャの広告を打つことが可能になります。
※その後、僕は「ペルソナは不要」という考えに変わっています。詳しくはこちらから
どれだけ内容が素晴らしい広告を作ったとしても、それを見てくれるお客が少なければ利益はでません。
そのような悲しい状況を防ぐためにも、一度過去にとったアンケートを見直してみてはいかがでしょうか。