年末年始に、妻の実家がある富山県黒部市に行ったときのこと。

黒部市は本当に何もないところで、散歩がてらこんなに綺麗な立山の写真が撮れるほどです。

のどかな村だけに家族の団らんを大事にする土地柄だそうで、夜21時以降はよほどのことじゃない限り他の家に電話をするのは禁止。

それどころか、家族と仕事の話は一切しない。

だから僕は義父が経営している土建会社の話を聞いたことがないし、逆に義両親は僕のことをどこかのサラリーマンだと思っているかもしれません(笑)。

何というか、ちょっと浮世離れしている感じです。

仕事抜きで話せる関係は珍しい


黒部に行くたびに僕が感じるのは「仕事抜きでの会話をしたのっていつ以来だろう?」ということ。

ビジネスをしていると、自分と同じ経営者の友人はどんどん増える一方です。当然、彼らとお酒を飲めばビジネスの話ばかり。

たまに気のおけない関係が続いているサラリーマンの友人と飲んでも、仕事の話を一切せずに会話を続けるのはほぼ無理。

だから、ひょっとすると仕事の話を一切しないのは、僕にとっては黒部に帰ったときくらいかもしれません。

仕事は効率的に、家庭は…


30代の僕が偉そうに話す内容ではないですが、個人的に生きていく上で大事にしている価値観があります。

それは「仕事は効率的に、家庭は非効率的に」ということ。

結婚した頃の僕は仕事が尋常じゃないくらい忙しく、午前様が当たり前だったので食材や日用品の買い物は全てネットスーパーで済まそうとしていました。

当時の僕は良かれと思ってやっていたのですが、ネットで買物をするたびに妻は怒る怒る。本当に怒っていて、もはや激怒のレベルでした(笑)。

2ヶ月くらいケンカを続けてやっと「妻は一緒に買物をする時間が大切なんだなあ」と気づき、ようやく毎週1度、一緒に買物に出かけるようになったくらいです。

あなたの人生で本当に大事なものは何?


この話は、あなたからすれば「そんなことも分かんねーの?」という内容だったかもしれません。

だけど、僕にとってこの価値観に気づけたことは、人生が豊かになるほどのインパクトがありました。
 
どれくらい変わったかと言うと、今では犬の散歩も一緒にするようになり、妻いわく近所でもオシドリ夫婦として認定されつつあるくらいです(笑)。

今日はビジネスとは一切関係のない話でしたが、年明けという時期は人生について考えるのにもちょうど良いと思ったので記事にしてみました。

僕たちにとってビジネスの成功はとても大切だし、お金だってもちろん大事です。

だけど、人生をトータルで考えた時にどんな価値観をもって日々の生活を送ることがベストなのか。

この時期だからこそ、30分でいいので時間をとって考えてみてはいかがでしょうか。