あなたも子ども時代に一度はやったことがあるであろう、大縄跳び。
最近ではテレビで放映されるなど、競技としても認識されてきているようです。
そんな大縄跳びの大阪府記録は、なんと1261回!運動不足の大人なら、ジャンプするだけでもしんどい数ですね(笑)。
この記録を出したのはある小学校で、先生はこの道のりを記録するため、子どもたちに毎日練習日誌をつけさせたそうです。
そしてこの日誌を後から見返すと、面白いことが判明。
日誌に「優勝したい」と書く子どもたちが多い段階では優勝はできなかったのに、「優勝しないのは、おかしい」と書く子がクラスの3分の1を超えた頃に、見事に優勝していたそうです。
ビジネスでもマインドセットの差は大きい
この先生は、練習で1,200回を目指す子どもたちが、失敗するたびに落ち込んでいるのを見て「優勝するために、100回を200回跳べるようにしよう」という目標をセットしたそう。
その結果、継続して跳べる回数が増え、子どもたちが自信をもったことで日記にも「優勝したい」ではなく「優勝できないのはおかしい」と書く子が増えたのだと言います。
ちなみに、このように意識が変わった子どもは全体の3分の1。
つまり小さな成功体験が少数の子どもの意識を変え、そのまま組織まで変えたわけです。
小さな成功体験は大きな宣言に勝る
これはビジネスの現場でも同じことが言えます。
「絶対にやる!」「この目標を必達します!」と威勢のいい発言をする人(昔ながらの営業マンに特に多い)で実際に成果を出す人はあまりいません。
自分やまわりを追い込むことで行動はしますが、目標が大きすぎて心が折れるのが原因です。
だけど成果を出す人は、目標に向かって自然と小さな行動を積み上げています。
そのほうが成功体験が得られるため、自然と「実現しないのは、おかしい」という発想に変わり、大きな目標にもたどり着く。
僕のメンターの1人はよく「行動が止まるなら、タスクを5分以内でできるレベルまで細分化しなさい」と言っていましたが、きっとメンターもこのことを伝えたかったのだと思います。
着眼大局・着手小局を実行しよう
「着眼大局・着手小局」は、僕が好きな言葉の1つです。
広い視野で物事を考えながら、目先の小さな部分まで心を配りながら実行していく。
今回の大縄跳びのアプローチと同じく、この言葉も成功するための真理だと僕は思います。
「自分が成功しないのは、おかしい」と心の底から思ってるような人間は、自然と成功するために必要なリソースを集め、勝手に成功していきます。
だけど普通の人は心の底から「成功しないのはおかしい」だなんて思えません。
時代の移り変わりや自分の実力への不安など、マイナスの要素を考えてしまうのが普通の人間です。それを考慮しないで突っ走ってしまうのは、むしろクレイジーだと言えるでしょう。
だからこそ、そんな不安を打ち消すために「着眼大局・着手小局」を実践する。
そうすれば、成功体験を積み重ねて自信がつき、大きな目標も達成できます。
今回はかなりマインドセット的な話になりましたが、目標があるにも関わらず足踏み状態が続いているなら、大阪の小学生と同じようにアプローチを変えてみてはいかがでしょうか。
きっと、行動するスピードが変わると思いますよ。