先日、2人のお客さんと一緒に東京のあるセミナーに参加してきました。

年商3億を超えたあたりでぶつかる壁を乗り越える方法についてのセミナーだったのですが、終了後に飲みに行くことに。

講師の方が教えてくれた美味しい中華料理に舌鼓を打ちつつ話した内容が今日のテーマです。

 

Contents

渡辺が独立時に工務店やリフォーム会社を選ばなかった理由

 

けっこう飲んだので細かい会話の内容まで覚えていないのですが(笑)、僕がビジネスにおいて大事にしている「コア」に近い部分について話す機会がありました。

僕のような立場の人間がお客さん(特に新規)に聞かれることとして多いものの1つに「なんで自分で工務店やリフォーム会社を経営しないの?」というものがあります。

しごく当然な疑問だと思うのですが、それに対しての僕の回答がこれです。

 

職人に「なりたくてもなれなかった」

僕は銀行を辞めてリフォーム会社に入社した後、最初は工事部に配属されました。

自分では一生懸命やっていたつもりですが、超絶不器用な手先を上司に見抜かれ、最低6ヶ月という研修期間を待たずに数ヶ月で工事部をクビ宣告されることに(笑)。

不器用なのは自覚していましたが、上司は酔っ払うたびに「20年以上やってきて、お前ほど不器用な奴は見たことがない!」と言っていたので、よっぽど下手だったのだと思います。

ただ、工事が下手な一方で、僕はお客を集めることは大得意でした。

その後マーケティングと営業の部署に配置転換されると研究者のようにのめり込み、成績はずっと支店で1位。

他の支店の責任者から「移動してこい」と声がかかることも多くなり、社内での発言権が大きくなり始めた頃、僕が社長にお願いしたのが「100%お客さんが喜ぶ工事ができる人を自分に付けてほしい」ということでした。

 

工事が下手だとお客さんに売りたくない

あなたもよくご存知だと思いますが、本当に熱い気持ちをもって取り組む職人さんって良い意味で仕事が細かいじゃないですか。

僕がいた会社でも、工事部の責任者クラスになると、配管の保温材1つとっても見た目からビシッと美しい仕上がりでやってくれる一方で、雑な人は「なぜ配管がこっち向いてんの?」みたいなことを自然にやってしまう(笑)。

このような違いが出る原因は「100%快適な家に住んでほしい!」という気持ちが強いかどうかだと僕は思うんですよ。

僕も下手とは言え給湯器くらいなら自分で販売して自分で取り付けていましたから、職人の質の違いくらいは見ていれば分かります。

だから、目の前のお客のことを思うと「こだわりのある職人さん」を担当につけないと、自信を持って販売できないと思ったわけです。

 

だから工務店もリフォーム会社も「やりたくてもやれなかった」

 

このリフォーム会社の後、僕が独立するまでの流れは会社案などに書いたとおりです。

僕は独立を考えるにあたって、僕は自分の経歴を棚卸し、さらに市場について徹底的に調べた結果

・今の会社
・工務店orリフォーム会社
・介護業界の採用を手助けする会社

この3つで最後まで悩みました。

そして最後には今の会社に決まったわけですが、最後の決め手は「本当にお客が喜んでくれるものは何か?」と考えながら、今回書いた内容に思いを巡らしたことでした。

昔の上司に聞かれたら笑われそうですが、僕は今もDIY程度ですが、インパクトを買って祖母の家の階段に手すりをつけたり、自分の家に棚を作ったり、キャットタワーを自作したりしています。

そんな作業をしていると、ふと「一度でいいから、本格的なリフォームや新築に携わってみたかったな…」と思うんです。

職人出身の社長さんと車に乗る機会があると「あそこの家はうちが建てた」「あの家の壁はワシが塗ったけど、こんなことがあって…」みたいな話をしてもらうことがよくあります。

その話をしてくれる時の社長さんは、マジでかっこいい。

きっと、本気で取り組んできて、自分の腕に100%自信があって、だからこそ熱く語れて、それがカッコ良さに繋がっているのでしょう。

だけど、僕が工務店やリフォーム会社として独立しても、そのカッコよさは出せない。

むしろ、下手な自分が工事をすると大切なお客さんに迷惑をかけるかもしれない。

自社や外注の職人さんが100%腕が良ければいいですが、この人手不足の時代ではそれすらも保証できないでしょう。

かと言って知識のない自分は工事に口を出せないし、工事を手直しもできなければ、よほど信頼できる腕利きの職人がいないと、職人を育てることもできない・・・。

そんなことを考えたときに、ふと「俺はお客を集めるほうが得意なんだから、素晴らしい腕をもった職人社長の集客を手伝えばいいんじゃないか?」と思ったのです。

熱い想いを持った職人社長の会社にお客が集まれば、それだけ素晴らしい家に住める人が増えていく。そうなれば社長も嬉しいし、僕も間接的とは言え、自分の想いを達成することができる・・・。

幸いなことに、この時点で僕はウェブもオフラインも、集客では一定の成果を出していました。

だから、新築やリフォームを専門に集客のお手伝いをする会社を立ち上げ、顧客の成功事例をどんどん集めていけば、いずれ素晴らしいサービスが提供できる会社になるのではないか?という発想が生まれた時に「これだ!」となったのです。

 

想いがない社長は伸びない…というか応援したくない

 

これが、僕のコアに近い部分の話です。

お金のことだけを考えれば、規模の大きい会社や、損得だけで考えるタイプの会社のほうがやりやすい。だけど、このような考えがあるからこそ、僕は独立から一貫して年商3億円以下の職人出身の社長を中心に支援させていただいています。

やっぱり熱い社長がいる会社は素晴らしい工事をするし、そんな方のところにお客が集まると僕も嬉しいんですよね。

だから、顧客への想いがなく、本当に売ることしか考えていない社長は、今までもこれからも仕事を依頼されてもお断りします。そんな薄っぺらな想いしかない人間がトップにいる会社の業績が伸びるとは思えないし、僕も応援したくないですからね。

今日は僕のことばかり書きましたが、これを読んでくれたと言うことは、あなたも熱い想いを抱いて仕事をしているはず。

であれば、何かの機会に、その熱い想いをお客に伝えてみてはいかがでしょうか。きっと、共感した人があなたの根強いファンになってくれると思います。