前回の「あなたの広告の反応を5分であげる方法①」では、広告を作ったら顧客の視点で読み返すこと、それもただ単に読み返すのではなく、
- 時間を置き
- 場所を変え
- 仕事で使っているものは使わない
という3つのポイントを実践することで、より顧客視点で考えることができる…ということをご説明しました。
今回は続編として、広告を作る際に簡単に実践できて、なおかつ即反応につながる取り組みをご紹介したいと思います。
反応が良い広告の共通項
僕の経験上、反応の良かった広告はどれも内容がシンプルです。
「せっかくお金を払って広告を出すのだから、いろいろとアピールしたい!」と思うのか、盛りだくさんでアピールしている広告は巷にたくさんあります。ですが、少なくとも僕やお客さんが今までABテストを実践した中で、複雑な内容の広告が、シンプルな内容の広告に勝った事例はほとんどありません。
これは読みやすさはもちろん、売り込む商品の多さでも同様です。
1つの広告で5つの商品をアピールするよりも、1つの広告で1つの商品をアピールしたほうが高確率で良い結果となります。
「人間は7つ以上の選択肢があると正常に選べなくなる」と言いますが、まさしく広告では、7つより3つ、3つより1つの選択肢にしてあげる方が読み手には優しいです。
シンプルな広告をつくるために意識すること
ではここで、シンプルな広告を作成するのに役立つ方法をお伝えします。これは僕も実際に使っている方法ですが、とっても簡単な方法です。そのやり方は
「自分が特に伝えたい部分に◯をつける」
というもの。たったこれだけで、広告の内容を良くすることができます。
1つの広告の中で、自分が本当に強調したい文字やフレーズはそうそう多くありません。ですから、下書きが終わったら強調したい部分に◯をつけ「自分ならこの部分だけ読んでも商品を買うか?」と、顧客の視点になって一度考えます。
買うと思えるのであれば、その他は顧客の意識を散漫にさせる不要な要素と判断し、文章を削れるだけ削ります。逆に買うと思えなければ、買いたいと思うのに必要な情報だけを付け足していきます。
もしここで削っても付け足しても満足できなければ、それはもうコンセプトがずれている可能性が高いです。ですから、その場合は最初から広告を作り直す必要があります。(これは精神的にツラい作業でもあります(笑))
いずれにしても◯をつけるだけでこれらの作業が実行できるようになり、広告の内容を確実に良い方向へと変えることが可能です。
広告は読まれないことを前提に作ろう
いくら一生懸命に作ったとしても、基本的に広告を隅から隅まで読んでくれる人などほとんどいません。
あなたが広告を読むときのことを考えても、おそらくじっくりと目を通して読んだ広告なんてほとんど覚えていないと思います。
ですから、基本的に広告は「工夫をしなければ捨てられる」と思って作らなければなりません。
パット見で「おっ!」と感じて続きを読み、その商品を買うに足るだけの情報を得られ、なおかつ感情も高まっている。そうなって初めて、お客は行動に移ってくれます。
そして、この一連の動線をスムーズにする手助けをしてくれるのがシンプルな広告です。
断言しますが、デザインや余計な言葉で遊んでゴチャゴチャした広告にするよりも、それらを全部取っ払ってシンプルな広告にしたほうがお客は集まります。ぜひ「シンプルにする」ということを念頭に置いて広告を作ってみてください。
P.S
超高額商品などは、シンプルでないほうが反応が上がる場合もあります。ここで伝えたいのは「購買を決めるのに必要な情報を、できるだけ短くシンプルに伝える」ということですのでご理解ください。