あなたはチラシなどの広告を作成するとき、過去のデータと自分の直感のどちらを重視し、そして、その方法でどれだけの成果をあげているでしょうか。
以前、成果がでるHPとでないHPの境目は何?という話をしました。
この内容にも関連しますが、今回はチラシなどの広告やウェブについて、
『データを重視した改善を重ねていくのが良いのか、それとも直感を信じてやったほうが上手くいくのか』という疑問に対して、僕なりの意見を書きたいと思います。
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データを重視すると“正解”には近づく
僕の場合、自分で言うのもなんですがマメな性格です(笑)。
だからウェブはもちろんのこと、過去に配信した広告のデータなどもすべて記録して保管しています。
CPA、CPO、CV、CTR…慣れてないと「なんのこっちゃ?」と思うでしょうが、簡単にいうと自社・顧客とわず、
・いくら投資して
・何人にリーチして
・何件の反応があって
・うち何件が契約になり
・費用対効果はどれくらいか
こういったことを逐一把握しているんです。
で、定期的に時間をとってデータを分析するようにしているのですが、これを何度も繰り返していると、チラシにしてもHPにしてもある程度の“正解”が見えてきます。
例えばHPなら「工務店やリフォームの場合、お客はこういうページを読みたいんだな…」といったことが分かるので、ある程度の訴求力をもつ構成が見えてくる。
チラシも、ABテストを繰り返すと、例えば「真顔で腕組みした写真より、柔和な笑顔の写真のほうが反応があがる」といったことが分かります。
さらにフェイスブック広告なら「画像の背景は白色よりも、原色のほうがいい」とか、細かくチェックするといろいろな正解が見えてくるんです。
感性を重視した場合は…
このようにデータを重視すれば、間違いなく数字を上積みすることができます。
だから売上も伸びるけど、実はこれだけでは、爆発的な成果を生むことは少ないです。
なぜなら、いわゆる「コンセプト」のような部分は、データだけで生み出すのは難しいから。
僕は、過去に何人か「この人の感性はすごいな」と舌を巻くクラスの社長に会ったことがあります。
彼らはデータをまったく持っていないくても、「こういう広告をだしたら当たるんちゃう?」と考え、そして実際に当ててしまう。
データという前提があると、どうしても狭い範囲での思考になってしまいます。だけど、彼らはそれを無視できるから、突飛な案をだせるようです。
このような発想力に加えて直感力も優れているから、ライバルよりも大きな儲けを生み出せるのでしょう。
僕も直感力や頭の柔らかさには自信がありますが、正直、彼らと話をすると「なんか悔しいな…」と感じます(笑)。
結論として大事なのは…
この話の結論としては
・天才的な感性の持ち主なら、それを重視する
・そうでなければ、データを積み上げれば誰でも伸びる
・両方使えるなら、それが最強(というか9割の人はこれを目指すべき)
こう、僕は考えています。
データばかりに頼っていても限界があるし、かと言って感性だけで勝負すると安定性がない。
となると、きっちりデータを分析して上積みをしていきながら、それをもとに直感も大事にしていく。
これが、僕の経験上では一番成果がでやすいです。
成果をだす社長に共通しているもの
ちなみに、いずれのタイプでも、大きな成果を出す社長には共通点があります。
それは「顧客を“これでもか!”と観察していること」。
専門用語でリサーチといいますが、このリサーチをビックリするほど繰り返す社長はほぼ確実に伸びています。
というか、僕もコンセプト系はガッツリ学んで実際によく考えていますが、むしろ、これをやらずしてコンセプトなど考えようがない。
そう断言できるほど、このリサーチは大事です。
つまり、データを積み上げながら顧客を観察し、それを元に、あとは感性に頼ってアイデアをだす。
この流れが大事だな、というのが今の僕の結論です。
データ重視か、感性重視か。
あなたもどちらかに偏っていると思いますが、いずれにしても、どちらも大事なのは間違いないです。
ビジネスを良い方向に変えるためにも、ちょっとした訓練だと思って、自分が苦手なほうに取り組んでみてはいかがでしょうか。