早いもので、2019年もあとわずか。
年商5億円未満の工務店やリフォーム会社は、社長が自ら顧客対応をするケースが多い。
そのため12月に多い「年内に引き渡してください!」というお客さんへの対応で、文字通り師走の忙しさとなった方もいるはずです。
年末年始に入って「ふ~っ」とようやく一息つける…というパターンを毎年繰り返している、なんて人もいることでしょう。
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こんな1時間が大きな利益を生む
現場に足を運んでいる社長は、売上アップの種を拾いやすい。これは紛れもない事実です。
なぜなら、お客の要望を直に聞くことができるから。
実際に時間をとってお客の本音を収集するツワモノはごく一部だと思いますが、何となくでも体感できていればアイデアも出るし、間違った判断をしても大きく外すリスクを減らすことができます。
現場に忙殺されるだけではダメ
とは言え、現場で得た情報は整理したり、そこに自分の解釈を加えないと良いアイデアには繋がりません。
毎日の現場、お客さんとの会話、工事、引き渡しetc…
これらの中で生まれてくるのは、あくまで「戦略のもととなる情報だけ」です。
有益な情報が得られたら、あとは自分の頭を使って戦略を考える。
1ヶ月にたった1時間でも良いので、集中して「どうやったら会社が理想の状態に近づくだろう?」と考えるだけでも、驚くほど現場で得た情報を活かすことができます。
紙とペンをもって集中しよう
勉強熱心なあなたは、きっとこれまでにも多くの教材を買ったり、セミナーに参加してきたはず。
そして、それらと向き合っている時間は、忙しい現場から離れ、自社について真剣に考える時間にもなっていたはずです。
「段取り8分、仕事2分」
これは会社を成長させたいなら守るべき仕事の進め方ですが、教材を使った勉強やセミナーを利用すれば、この「段取り8分」を自然と実践できます。
「いやいや、そんな良いセミナーが都合よく見つかるかいな(怒)」という場合でも大丈夫。
紙とペンをもって集中できる環境で自分と向き合うだけでも、アイデアを出したり、戦略を建てたりすることは十分可能です。
ちなみに渡辺は…
1.今月、自分がより良くしたい分野、テーマは何?
2.その分野は現状どうなってる?
何がうまくいってて、何はうまくいってなくて、
何はやってて、何はやってなくて、
どれくらいの時間を使ってる?
その分野を改善することのボトルネックは何?3.今月が終わるときに、その分野が
どうなっていることが理想?4.3で書いたことを実現するために、取り組むことはなに?
何を変えたらいい?
具体的ですぐに取り組めることはなに?(5つ以上)
これは、僕が毎月の振り返りに使う項目の一部です。
これを使って仕事はもちろん、「家族との時間を増やしたい」といったプライベートのテーマも改善しています。
これも含めて、振り返りを1ヶ月に1回、1時間ほど。
さらに、長期の計画は3ヶ月ごとに半日かけ、じっくりと考えるようにしています。
これ以外の小さな計画(直近のタスクや各種取り組みの進行状況)などは2週間に1度、30分程度時間を確保。
もちろん、ここまで真似する必要はないです。僕は性格がマメなうえ、振り返りが快感になっているだけなので(笑)。
電話が鳴らないようにするのが肝
僕はGoogleカレンダーにこれらの予定を事前に入れておき、強制的に考えるようにしています。
当日はお気に入りのコーヒー屋にノートとペンを持って入り、PCはシャットダウン、電話はサイレントモードにして情報を遮断。
人間は一度集中力が切れると、もう一度集中するまでに20分はかかります。だから、情報を遮断することはめちゃくちゃ大事です。
しっかり考えてタスクに落とし込んだら、あとは四の五の言わずに取り組むだけ。
今のところ、このルーティンがけっこうしっくりきています。
年末年始の機会を利用しよう
年末年始は、日本中がお休みモードに入ります。
普段はひっきりなしに鳴る電話も、この数日間は静かになるはず。
年が変わって気分も新たになり、しかも自然と集中しやすくなるこの数日を利用して、ぜひ自分のプライベートやビジネスと向き合ってみてください。
とりあえず紙とペンを持って「何を、どう実行したら2020年の年末がハッピーになるかな?」という質問に答えるだけでも、良いアイデアが湧くと思います。