あなたもご存知のとおり、2019年10月には消費税が現行の8%から10%に引き上げられます。
ちなみに、前回5%から8%に引き上げられたのは2014年4月のこと。
「もう4年も前の話になるのか…」と懐かしむ気持ちと、「あの時は売上がかなり減ったよな…」という嫌な思い出の両方がよみがえる人も多いのではないかと思います。
増税を楽しみにしているリフォーム会社社長の話
ほぼ間違いなく、来年10月の増税(新築の場合は3月31日以降)は一時的にしろ消費が落ち込みます。
多くの工務店・リフォーム店にとって、これは由々しき事態です。
ところが先日、あるセミナーでお会いしたリフォーム店の社長がこんなことを話していました。
「うちはお客の声を常に反映しているから、増税後にも勝てる自信がある」
これだけ聞けば当たり前の話ですが、よくよく話を聞くとこの社長の会社、実際に行うにはけっこうハードルの高いことをやり遂げているようです。
多くのリフォーム会社が集客用に使うアンケートではなく…
彼の会社が実践している方法は「お客に実際に話しを聞きに行く」というもの。
それも一般的なアンケートではなく、事前に10以上の質問リストを用意し、雑談形式で質問をしながらお客の本音をを引き出しているそうです。
「アンケートだと『価格を安くしてほしい』といった表面上の意見が多くなる。だけど、それだとお客が「なぜ価格の安さを求めるのか?」ということを理解できないんです。それを深掘って質問しているからこそ、うちはピンポイントでお客の要望に応えることができます」
このように説明してくれましたが、1人1人のお客にきちんと実践すれば、おそらく1件あたり30分はかかるでしょう。
それだけリサーチして集めたお客の声を、自社のサービスに反映させているわけです。
もちろん他にも工夫されている部分はあるのでしょうが、僕もこの話を聞きながら思わず「そりゃ勝てるわな」と口にしたほど、彼の会社では徹底したリサーチを行っているようでした。
お客のことをもっと良く知ろう
このセミナーにはコピーライターの方も参加していたのですが、話を聞くと、最近はどの業界でもセールスコピーの重要性を理解する人が増えてきたそうです。
そのため「コピーなんか俺でも書ける」と痛い勘違いをする社長が減るどころか、むしろ、社長自身がコピーの勉強をすることで、広告の反応を上げようとする会社が増えているとのこと。
そしてそんな社長ほど、「ライティングとか関係なく、今後のビジネスのためにもリサーチが必要」と気づき、改めてお客に話を聞きに行くそうです。
セミナーで出会った社長も「営業や雑談の時にお客から聞いた話だけでは到底足りない」と話してくれましたが、やはりビジネスでうまく行くためには、お客について深く知ることが欠かせないのでしょう。
「これ大事!お客のときに売り手目線で考えてる?」で書いた内容にも通じる話ですが、お客に喜ばれる会社になるための第一歩は、お客のことをよく知ること。
この当たり前のことを愚直にやっていけば、間違いなく競合よりも頭1つ抜けた会社になることができます。
そしてほぼ確実に、それが売上となって自分に返ってくると思いますよ。