先日、建設業の社長が集まるとある勉強会に参加したときのこと。

休憩中にエントランスで休憩していると、参加者の1人が電話をかけながら僕の近くに座りました。

話している内容から「お客さんからの電話だろうな」とすぐ分かったのですが、2分、3分、5分と時間がたってもなかなか電話が終わらない。

社長もだんだんとイライラしてきたのか、声が少しずつ大きくなり、時折上ずるように。

そして、最後に出てしまったのがこの言葉。

「うちが良いと言ってるんだから、間違いないんですよ!」

 

お客にとって工務店やリフォーム会社の腕が良いのは当たり前

 

実はこれと似たような場面は、顧客の会社に滞在している時などによく遭遇します。

と言っても、この社長のようにイライラして発言することもあれば、良い意味で「騙されたと思ってこっちにしなさい」のようにアドバイスベースで話す方もいて、同じ言葉なのに感じる印象も様々です。

 

ズバッと言ってOKかどうかは顧客次第

僕はこのような、頭ごなしに決めつける発言を肯定も否定もしていません。

理由は、新築やリフォームの際に「素材はなんでもいいですよ、任せます」と話すお客が多いように、「プロに決めてほしい」と考えている方が多いから。彼らにとっては、この手のタイプの社長はありがたい存在になるでしょう。

だけどネットなどで知識を仕入れている人にとっては、プロの言うことが自分の調べたことや常識と違えば「なぜ、このような仕様になるの?」と疑問を感じるのは当然の話。

それなのに「俺が言うんだから間違いないんだ」と言われてしまっては不信感が残ります。

同じように接していても、お客の要望が違えば与える印象も180度変わる。

だから、肯定も否定もできないのです。

 

顧客のことを本当に考えるなら…

 

ちなみに、僕はコンサルなどで顧客と接するときは「この人にとって一番幸せな状態って何だろう?」と考えることを大事にしています。

集客を教えるコンサルタントの中には「効果があると思ったら、ケツを叩いてでも強制的にやらせろ」という人が多いです。

でも、僕は目の前の相手のプライベートも含めて考えると、無理に急かすべきではない人も多いと実感しています。

 

ビジネスで得られる幸福度はたったの…

 

この考えに至った理由は、『貨幣市場(ビジネス)から得られる幸福度は全体の1%』という、ある研究結果を見たから。

残りの99%の幸福度のうち、19%は仕事や趣味などの人付き合いなどで得られ、80%は家族やごく親しい友人との関係から得られるそうです。

ビジネスから得られる幸福度が1%というのはショックな数字ですが、僕はこれ、かなり当たっていると考えています。

 

儲かる=不幸では元も子もない

 

1年ほど前に「成功して不幸になる人々」というタイトルの記事を書きましたが、会社が大きくなることで逆に不幸になる人がいるのは紛れもない事実です。

だったら、たった1%の幸福のために人生を捧げた結果不幸になるくらいなら、無理して会社を拡大しなくたっていいじゃないか。

そう思って、心の底から会社の成長を望んでいる人には即効性と効果性の高い集客方法をバンバンお伝えし、そうでなければ「今のまま安定させる仕組みを作ったほうが良いんじゃいですか?」と提案するようにしました。

最後は話がそれましたが、目の前にいる新築やリフォームを考えているお客にとって、最も大事なことは何か?

これを心の底から真剣に考えた結果「私の言うことを聞いておきなさい」という言葉がでたのであれば、きっと、お客さんも信頼してくれるはずです。

初心に戻るじゃないですが、そのように考えながら、改めてお客さんと向き合ってみてはいかがでしょうか。