思わず見入ってしまうテレビCMや、「これいいな…」と感じる他社のホームページ。

ウェブ上の広告でもチラシでも、なぜか惹きつけらる文章ってありますよね。

僕の場合、最近惹き込まれたのはユニセフのテレビCM。

栄養失調の赤ちゃんの生活をまざまざと見せた後に「3,000円の寄付で、この子の90日分の栄養治療食が届けられます」と繋げるもの。

最後には「彼らには時間がありません」と限定性まで挿入する完璧っぷりに「これ作った人めちゃ上手い!」と、思わずユニセフのサイトを開いて表現の勉強をさせてもらいました。

 

ストーリーの力は偉大

 

顧客を惹き付ける広告には、ある共通点があります。

そのうちの1つが、ストーリー。

例えば日産のGT-Rのサイトにはこんなページがありますが、これを読むと、GT-Rではエンジンを1つ1つ職人が手作業で作っているそうです。

それだけ聞けば「ふーん」で終わる話ですが、このページでは「なぜ手作業で作る必要があるのか?」「どんなこだわりがあるのか?」というところまで、あますことなく説明しています。

あなたが職人出身、もしくは車好きであればかなり惹かれるはずです。

実際、隣の家(岡山でも有数のお金持ち)の車庫にある、眠ったまま動かした形跡のないGT-Rを見て「なんで買ったの?」と気になってこのページを開いた僕ですら「おお、カッコいいじゃん!」「1回乗ってみたい!」「ミニクーパーしか乗らんとか、おっちゃんもったいないで…」とか思ったくらいですから、あなたが車好きであればさぞ惹かれることでしょう。

 

工務店やリフォーム会社でも絶大な威力を発揮

 

このストーリーは、工務店やリフォーム会社の広告でも大きな力を発揮してくれます。

例えば、あなたが今の会社を立ち上げるまでのストーリー。

新築やリフォームに対するこだわりがあるなら、そこに至るまでのストーリー。

珍しい商品を扱っているなら、その商品を扱うに至ったストーリー。

そもそもストーリーというだけで顧客からすると読みやすいし、内容に印象に残るポイントがあれば会社の特徴を一発で伝えることができます。

読んでみたらただの自己紹介だった…みたいなストーリーは微妙ですが、それでも、その他大勢の売り込みをかける文章よりは読んでくれやすく、その分だけ訴求力もあがるでしょう。

 

ストーリーで会社の特徴と想いを伝えて一気に惹き込む

 

このストーリーで顧客を惹き込む方法を、ステップ化するとこんな感じです。

①自社と競合、それにお客を徹底的にリサーチ

②顧客にとって唯一無二の特徴を探す

③特徴と会社の想いをストーリー形式に落とし込む

ザックリしてますが、①と②の正しいやり方はセミナーで丸一日かけて説明するものなので、ここでは割愛します。

この①~③の中で、最も大事なのは①です。

うちでウェブ上の広告を製作する方は全員ビックリされますが、僕から1日かけて質問攻めにされるし、現場の案内もけっこうさせられます。

直近でも、この①の調査のためだけに東北に行ってますが、これができない場合、うちは製作を請け負っていません。

よく「他社はそんな面倒なことしてないよ」と気遣ってくれる方もいますが、それは普通レベルの広告の場合。

実際は、ここまで①を徹底的にやるから売れるわけです。

①自社と競合、それにお客を徹底的にリサーチ

②顧客にとって唯一無二の特徴を探す

③特徴と会社の想いをストーリー形式に落とし込む

サラッと言ってますが、これ、会社の売上を伸ばすにはめちゃくちゃ大事な要素です。

とくに、あなたが「ライバルと集客内容は変わらないはずなのに、なぜか売上が伸びない」と感じているなら、かなりの確率で、現状を打破する良いヒントになると思います。

 

P.S
ユニセフの「13歳で結婚、14歳で出産。でも、恋は、まだ知らない。」というキャッチコピーの広告も超絶クオリティなので、よければ調べてみてください。実際に寄付がめちゃくちゃ集まったそうです。
P.P.S
ときどきブログを読んでHPやLPの製作依頼をしてくださる方がいて非常にありがたいのですが、製作できる数も少なく、2019年は既存客様からの受付のみとさせていただきます。ご了承ください。