成功=幸せではない?

 

「成功して不幸になる人々」…この記事にこんな仰々しいタイトルをつけたのには、理由があります。

それは、ただ単に「成功して不幸になる人々」というタイトルの本を持っているから(笑)。インパクトのあるタイトルだったので、記事にもそのまま使ってみました。

この本を読んだのは、僕がカバン持ちとしてIT会社に努めていたころでした。もともと独立前提で入ったので社長にはいろんな本を勧められたのですが、セールスやマーケティングなど、社長が学ぶべき内容以外で「絶対に読んでおけ」と言われた本は数えるほどです。

そんな数少ない中の1冊であるこの本は、僕のビジネス観に今も大きな影響を与えてくれています。

 

成功した社長は意外にも…

 

この本はけっこう分厚いのですが、どんな本かというと「起業などで大成功したが、幸せではない」と感じている人を調査し、その結果をまとめたアメリカの本です。

幸せになれない理由は人によって様々なのですが、傾向として多いのは、家庭がズタボロになったことに起因するもの。

ガムシャラに仕事をしているうちは楽しいのですが、ふと立ち止まってみると、自分には仕事以外になにもなかった…という、日本の猛烈サラリーマンのような人が、アメリカでも幸せ度合いが低いと感じているようでした。

「成功=お金」と定義するなら、うちのお客さんの中にも生活に困っていないレベルの方は多くいらっしゃいます。だけど、中には毎日がつまらなさそうな顔をしている人がいるのも事実です。

このつまらない原因が、会社が軌道にのったことで目標やミッションを見失ったなど、会社に起因しているものであればまだ良いでしょう。でも、原因がプライベートにある場合は、修復するのに苦労する人が多いように感じます。

 

「効率よく」「合理的」が仇となる

 

なぜ苦労することになるかと言うと、それは有能な社長ほど、何事も効率よく進めるクセがついてしまっているからです。

極端な人になると、全ての行動を「利益につながるかどうか」で判断するようになっています。もちろん、ビジネスをするうえでは、その考えは有効です。

だけど、家庭にその考えを持ち込めば、家族、とくに奥さんは例外なく反発します。自分は効率よくやりたいけど、家族の前では我慢する…。これって、けっこうキツいんです。

僕も結婚したばかりの頃は、毎週の食材の買い出しでスーパーまで行くのが無駄にしか思えなくて「全部ネットスーパーでええじゃろ!」と勝手に利用してみたことがありました。

行き帰りの時間や、寄り道することを考えたら1時間は短縮できるし、週に1回なら年間52時間で丸2日以上も浮く計算になります。

ですから僕としてはよかれと思ってやったのですが…。結果は妻がキレて、珍しく大ゲンカをするはめに(笑)。

妻は一緒にでかける時間に価値を感じていたようで、その時間を奪ったことに怒っているようでした。

 

仕事は効率的に、家庭は非効率的に

 

僕はわりとワーカホリックなタイプなので、妻の言い分はわかりつつも、何となく「やっぱり時間がもったいないな…」と腑に落ちてないところがありました。

そんな僕を納得させてくれたのが、前出の社長に言われたこの言葉です。

「仕事は効率的に進めるべき。だけど、家庭は非効率的に進めたほうが上手くいく」

もはや、説明するまでもないですよね。この言葉を聞いたとき、僕は妻の言い分にすんなりと納得できました。もちろん、ネットスーパーも二度と利用しないと決めました(笑)。

ほとんどの人にとっては、「成功=お金」ではなく「成功=幸せ」だと思います。お金は幸せの中の1つの側面でしかありません。

そしてその中には、家庭など仕事以外の部分での充実度も含まれるはず。もしあなたに「最近家庭をおろそかにしてるな…」と思い当たる節があるなら、一度仕事を休んで、家族のために時間をとってみてはいかがでしょうか。

家族も喜ぶでしょうし、案外、休むことで良いアイデアが浮かんだり、その後の仕事が充実するかもしれませんよ。

 

P.S
僕はほうっておいたら忘れるタイプなので、スーパーの一件以来、予定表に「嫁との時間」という項目を定期的に入れるようにしました。これ、けっこう良いなぁと実感しています(^^)