「ホームページのページ数をもっと増やしたい。」
こんな相談を、ウェブ関連の問い合わせとして時々受けます。
と言っても、数で言えばおそらく全体の1割もないくらい。
この質問はウェブマーケティングにある程度詳しくないとできませんから、年商5億以下の会社の顧客が多いうちからすれば「珍しい質問だな」と感じる部類です。
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ホームページの役割は問い合わせを獲得することではない
「ホームページのページ数を増やしたい」と考える社長の言い分として多いのは「お客が知りたい情報を全部載せてこそ、安心してもらえる」というもの。
社長自らアナリティクスを穴があくほど見ているケースが多く、直帰率や離脱率、場合によっては行動フローなんかを見てこのような考えに至るようです。
つまり「見込み客の不安を打ち消さないと、問い合わせをしてもらえない!」と考えているわけですね。
ある工務店が50ページのホームページを作ってみたところ…
僕も、昔はこういった考えに賛同していました。
工務店やリフォーム会社は単価の高い商品を扱っているし、顧客からすると不安要素が高いまま「えいや!」と問い合わせなどできない。
だから、ホームページは信用を獲得すればするほど問い合わせに繋がる。
そう考えていたんです。
でも、今はそんな考えは持っていません。
考え方が変わったきっかけは、400万もかけて50ページ超のホームページを作成した工務店から「問い合わせが減ったから見て欲しい」と相談を受けたこと。(ちなみに、通常のホームページは10~15Pほどです。)
要望を叶えるためにいろいろ調べた結果、僕の中である結論がでたことで考えが変わりました。
反響率を調べてみると…
その結論とは「ホームページは信用を得るためには重要な媒体だが、行動を喚起するのは難しい」というものです。
当時の僕はまだ独立したばかりで、あまり多くの会社のデータを持っていませんでした。
でも、この問い合わせをしてくれた顧客が「他社を100社ほど分析してほしい」と言ってくれたおかげで、あらゆる工務店やリフォーム会社のホームページを片っ端から分析する機会に恵まれました。
100社のうち20社ほどは、分析結果をフィードバックすることを条件に自社の顧客のみなさんに協力して頂くことに。
残りの80社は、月数万で他社のホームページを分析できる海外のサービスを使って分析。その結果、
・ページ数ばかり増やしてもあまり意味がない
・よく閲覧されるページは5ページほどで、どの会社も特定の内容のページばかり閲覧されている
・多くのページを見るユーザーは、仕掛け次第で問い合わせに繋がりやすい
・ごく普通のHPの反響率は0.2~0.5%。MAXでも1%。
・「ウエブからの問い合わせが多い」と言われる会社は、単純にアクセスが多いだけのケースも。
他にもいろいろ分かりましたが、公表できるものだけでもこのような結果がでています。
ここで重要なのは「ごく普通のHPの反響率は0.2~0.5%、MAXでも1%」「多くのページを見るユーザーは仕掛け次第で問い合わせに繋がりやすい」ということ。
実際に検証してみたところ、「サイト内で5ページ以上閲覧したユーザーにはチャットで質問するよう促す」といった仕掛けを加えたところ、1%を突破するケースも見られました。
「信頼+行動喚起」が反響がとれるホームページの条件
さきほど「ホームページは信用を得るためには重要な媒体だが、行動を喚起することは難しい」と言いましたが、現時点で僕は
・顧客が必ずチェックしたい項目(だいたい5つ)がホームページにあればOK
・特にチェックされる3項目で他社に差をつけると反響数が増える
・10~15Pの普通のHPでも十分反応がとれる
・安定して1%以上の反響率を目指すなら、行動を喚起する仕掛けが必須
このように考えています。
もちろんチャットボットなどのマーケティングツールが使えたら凄く効率的にはなりますが、価格を考えると年商3億くらいまでは「もったいない」と感じるのも事実。
なので、別の方法で行動を喚起することで「信用を得ながら行動を促す」。これが、100社分析した結果、僕が最も有効な方法だと考えている方法です。
つまり、ホームページで信用を獲得できれば、あとは「顧客が問い合わせしたくなる仕掛け」を用意すれば反響率は上がります。
あなたがウェブマーケティングに興味があれば、今回の分析結果は今後の参考になるはずです。ぜひ覚えておいてください。
P.S
「行動を促す仕掛けって何ぞや?」ということは、分析にお金を頂いた以上公の場では言えないのが辛いところです^^;
もし興味があれば、10月から弊社で開始する講座のプレセミナー(格安)で明かします。
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